熟女の歓声

なんとも意味深なタイトルですが土曜日に野口五郎さんの

コンサートに行ってきました。

9割以上は女性でして、還暦を過ぎて70歳も超えて、、の方が多いのかと。

周南市文化会館で開催されましたが、多分僕の見廻した感じでは

満員御礼ではなかったかと思います。

さて北九州から高速を利用して2時間弱で周南市に到着。

以前は徳山市で駅名も徳山のままです。

南陽辺りから一大コンビナート地帯ですね。有名なのは出光興産とか

東ソー、日本ゼオン、日鉄ステンレス等の工場群が瀬戸内海側に有ります。

 

コンサートが有った周南市文化会館長州藩の徳山支藩の屋敷跡に建っています。

 

近くには日露戦争で有名な児玉源太郎の生家跡。

元々、長州藩士の家に生まれ一度は幕府恭順派によって家禄没収となりますが

桂小五郎高杉晋作らが藩政を奪い返して復活する事になります。

西南の役では政府軍指揮官 谷 干城を助け熊本城を守り、日露戦争では満州

総司令官の大山巌を支える存在でした。

203高地で有名な旅順要塞の攻撃指揮をしたのが同じ長州藩出身の乃木希典です。

ドラマ「坂の上の雲」では児玉源太郎高橋英樹さんが演じ、乃木希典

柄本明さんが演じてお二人とも名演でした。

 

坂の上の雲」の作者である司馬遼太郎乃木希典が気に入らなかったのか

旅順要塞の攻略で多くの将兵を死なせた無能な大将で、児玉源太郎が協力して

203高地を攻略したことで旅順要塞を陥落させる事が出来た様なストーリーに

なっていますが、世界の研究者の見解は大きく違う様です。

最近、ゴールデンカムイで不死身の杉本が旅順要塞に肉弾攻撃を仕掛ける

映像がよく流れていますが、当時のロシアと日本では装備している武器も違い

大きな損害はどうする事も出来なかったと言うのが研究者の見解の様ですね。

日本では被害の多さに国民から非難が出たり、乃木の更迭案も出ていました。

それは明治天皇が許さず、乃木希典は最後までその責任を全うして又、

児玉源太郎も同郷のよき理解者として乃木を支えて行きます。

実際に乃木希典は軍人の息子2人を旅順攻略で失っていますし

日露戦争後の報告を明治天皇に奏上した際は、責任を取って死を賜りたいと

言ったときに明治天皇は「私が生きている間は許さない」と答えたそうですが

実際に乃木希典夫妻は明治天皇崩御の後に殉死をする事になります。

 

コンサートの話から大きく逸れてしまいましたー。

なんと野口五郎さん周南市で唄うのは50年ぶりらしく、本人は忘れて

いてファンクラブらしき人が覚えていました。

(お借りしました)

コンサートは2時間15分位でしたが、歌唱力は本当に凄い。僕の感覚では

若い頃よりもお上手でした。しかもギターの実力も凄い。

残念だったのは好きな「針葉樹」と「19時の街」がセトリに無かったこと。

(お借りしました)

MCも期待してましたが本当に大笑いするくらい面白かったです。

昔の話を織り交ぜながら、若い頃は「キャーキャー」歓声が凄かったと言う

事で、「久しぶりに皆さんキャーと発してみましょう」と言う事で

歓声の練習が有ったりして、熟女の皆さんも久しぶりに歓声を発して

ました。目をつぶって聞くと皆な女子高生の声の様でした。(言い過ぎか、、)

嫁さんも青春時代に戻れたようで楽しそうでしたね。

「なんか若い頃に戻ったようで涙が出そうになったよ」って嫁に話すと

「前の席のおじさん泣いてたよ」と言ってました。

 

今年のコンサート観賞はこれでおしまい。

来年は3月に稲垣潤一さん。6月に藤井フミヤさん。(増えました)

 

おしまい。